「他の人にも謝るように言ったんだけどなぁ…」


と若宮先輩は頭をかきながら言った。


「彼女に謝ってもらったので大丈夫です」



「ちょっと、兄ちゃん遅い!何分待たせんの?綾女と探しに行こうとしてたんだからね!」



穂花ちゃんは光生さんに怒っていた。



「ごめんごめん」



「謝って済むなら警察いらないよ!」



鍵を忘れた穂花ちゃんもちょっと悪いよ…と怒っている穂花ちゃんには言えなくて心の中で思った。