???視点

「エル、後は頼んだぞ……」



病床の男性は、隣で心配そうにしている少女に言う。



その言葉は途切れ途切れで、今にも途絶えてしまいそうだ。



「でも、父さまーー!」



少女は死にそうな父の手をしっかりと握りしめた。



「頼む。もう、頼めないんだ、お前にしか……」



「……はい……はい、分かっています!私が、父さまが刈れなかったあいつらを、刈ります!」



「……」



少女がようやく了承したのを見届けて、父親は息を引き取った。