午後の眠たい授業も終わり、放課後。


「んじゃ!うち、部活行くねっ!いい誕生日を〜〜♪ バイバイっ!」


「うん。ありがとう。部活頑張ってね。」



ひらひらと手を振り、真央と玄関で別れた。




夕日の射す道を、鼻歌を歌いながら歩く。




んー、今日はハンバーグがいいなあ。


あっ、でもピザもいいなあ。


とりあえず、お肉食べたいな。






「…ただいま〜。お母さん、今日のごちそう何〜??」


ガチャリとリビングのドアを開けた。


「…ハッ!やった!ハンバーグじゃんっっ!」


「ふふっ、実はピザもあるのよ〜!」

じゃーん!といいながら、ピザを取り出すお母さん。

「…やったあああ〜!!」


私は、嬉しさのあまりピョンピョン飛び跳ねる。


「那奈!うるさいよっ!俺、宿題中!!」

上の階から、春希が叫ぶ。


はいはい、すみませんねー と、心の中で一応謝った。