ーーーパン!パン!!パン!
「!?」
いきなり響いた乾いた音に、ぎゅっとつむった目を恐る恐る開けてみると
「「「那奈!誕生日おめでとう〜っ!!」」」
そこには、クラッカーを持ってニコニコ笑っている、お父さん、お母さん、小学生5年の弟の春希(はるき)。
「…もう!びっくりしたじゃん!笑
…ありがとうっ!!」
「…じゃあ、お父さんは仕事に行ってこようかな。」
そういって、お父さんは私の頭をポンポンと撫でたあと家を出た。
「はいはーい。遅れるわよ。2人とも、ちゃちゃっと朝ごはん食べて!」
そう、お母さんに促され朝ごはんを口にした。