−時は 戦国時代−
(私の想像なので 歴史とは異なっているかもしれません)
一人のお姫様がおりました
名は 江様
とても可愛らしいお姫様でした
江が生まれて、1歳にも満たない頃には、父、兄はなくなっていた
母…お市の方
姉…茶々様
初様
と、一緒に織田信長の元にいた。
−月日も流れ−
「姉さま〜!」
ダッダッダツいきよいよく廊下を走る音が…
「お江様〜!はしたない真似はおよしくだされ!廊下を走ってはいけませぬ!!!」
「えへへ!今日は、許してくだされ!姉様達に見せたいものがあるのです。お鈴許してくだされ!」
笑顔で江様がいうものですから、その可愛
さについ皆許してしまうのです
江は、姉様達に一刻も早く見せたかったので一生懸命走ったのだ。
バターン
勢い良く、襖を開けた
ゼーハーゼーハー
着物は重いもので、息が荒れた
「姉さま!!見て下され!信長様からコンペイトウをもらったのです。」
「江。コンペイトウ頂いたのか。よかったな。だが、ドタバタ廊下を走ってはならぬと何度言えばわかるのじゃ。息まできらせて来て…全く…」
「ごめんなさい。茶々姉様…以後気をつけます。」
怒られて、しゅんとした江でした
それを見ていた初様がコンペイトウに目が言った!
宝石みたいで綺麗で、いい匂いのコンペイトウに
「江!初は、コンペイトウ食べたいぞ!1つくれないか?」
「初姉様!もちろんです。とっても綺麗でしょ?コンペイトウとは!」
はいっとひと粒コンペイトウを渡した
その頃は、コンペイトウとはめったになかった。
「そのようじゃの。とっても綺麗じゃ。
ん〜!甘いくて美味しい…!!」
「茶々姉様もいかがですか?とっても美味しいでございますよ。のぉ!江。」
「はい。初姉様!」
「気持ちはありがたいが…お腹がすいとらん。お主たちでお食べよ。」
茶々様は笑顔で言った
茶々様は母…お市の方様譲りの美人で
とっても,おとなしい方だった。
「そうですか。初姉様!じゃ食べましょうか!」
「そうじゃのぅ!食べよう。フフフ、江…コンペイトウをどっちが早く食べれるか競争じゃー」
「ええ?わかりました。お江受けて立ちまする~!姉さま準備は、よろしいでしょうか?」
コクリと初様が頷きになり…
「それでは、3…2…1!」
パクパクと初様も江様も急いで口に入れ…
二人共リスみたいに頬袋をパンパンにしておりました
それを見ていた茶々様も、最初は呆れていたのですが…
見ているうちに笑ってしまって
誰も横からくる人物に気づいていなかったのです
「江…初…何しておるのじゃ…」
二人共ビクッーとして横を見ると…
「「母上様!!!!」」
「もぉ…そなた達は気品というものを知らんのか。」
「えへへ!申し訳ないです」
はぁ〜と溜息をつくお市様
茶々、初、江の母であり、織田信長の妹…
求婚された数は、指でも数えられないほどの美人…
その方が怒るもんですから目力半端ないです
「母上様。申し訳ございませぬ。姉の私が居ながらも…」
と茶々様が言ったものだから
「母上様ー!それは違いまする!姉上様は私達に忠告してくれたのです!私達が悪いんです!」
と返した
かばい合う姉妹
そんな事を考えてたら