この二年、買い物と食事それしかしていない。
買い物に行けば何か買うまで終わらない。

支払いは姫川さん。


最大限の気を遣って金額が低い物を選ぶ
それでも毎回のように買ってもらうと気がひける。


「良いんだよ」


青信号に変わり再び走り出した車


「それであの人は喜ぶんだから」


そう言うと


「駅前のビルでも行くか、桜の好きな服屋あっただろ?」

何も答えない私に一人で結論を出してしまった。


だったら会いに来たらいいのに

“あの人”は何を考えているんだろう…