駅から少し歩いた所にあるカフェに入り、
私はミルクティー姫川さんはアイスコーヒーを注文した。
「久しぶりだな」
姫川さんは優しく笑うと
「桜は全然連絡してくれないから心配してたんだぞ」
わざとらしく怒った様な顔をした。
「お仕事の邪魔しちゃ悪いかなって…」
わざわざ話す事はないのもあったけど、それが一番の理由だった。
「そんな事気にしなくていいんだよ」
姫川さんは、アイスコーヒーにミルクを入れた。
「今日やっと一段落したんだ。」
「さっきの人達は姫川さんの部下なんですか?」
「んーまぁそんな感じかな。」
「なんか警察の人って感じでした。特に最後に挨拶した人」
「あぁ玉城?イケメンだろ?」
姫川さんだって十分イケメンだけど…
何て言ったら良いのか考えてしまう。
「ああいうのが好み?」
「そういう訳じゃないですよ」
「桜って彼氏居ないの?この手の話した事ないけど」
「半年前くらいまで居ましたよ」
私が言うと、姫川さんは驚いた表情をした。
「なんか…複雑」
「え?」
「俺以外とシスコンかもな」
姫川さんは笑いながら「キモ」と呟いた。
何も言えず固まったままの私を見て
「なんか言えよ、恥ずかしくなるわ」
やっぱり今日の姫川さんは、いつもと違う…