その日の放課後


教室には私と桜井くんの二人だけ


少しの沈黙があって


おもむろに彼が口を開けた


「なぁ、美桜はさ

陸矢のこと気になってるん?」

「ううん、陸矢くんはお友達だよ」

とさらりと返す私に


「でも、下の名前で呼び合ってるし仲よさそう

俺は苗字だし、、、」


最後の方は小声でよく聞こえなかった


「それは同士だからかな?


陸矢くんも片想いしてるから」


というと彼は少し焦りはじめた