私はただただ涙にくれながら、起きていられないことへのツラさ、眠ってしまう自分への苛立ち、そして今心の置き所がないことを説明いたしました。


そこで初めて私はそれが心の病からくる眠りだと教えられたのでした。



不安に思うこと、怖いと思うこと、それに対応すること。


それだけで毎日私の心は傷付いてしまうのだと。


そしてその傷から目を瞑るため、その傷を少しでも浅くするため、私の体は「眠って」しまうのです。



私はお医者様ではありませんから専門的なことはわかりませんが、それでも納得することはできました。


しかし納得したからといって私の「眠り」がそう簡単に治るわけではないのです。


ただ私ができるようになったこと。

それは私がこの「眠り」と向き合うこと。



今日も今日とて新しい世界を拒絶するように目を開くのはとても怖い。


しかしそうして私の一日は過ぎていくのです。