「…散歩にでも行こうかな」

このまま考えていても前向きな考えなんか持てないし、確実後ろ向きになってしまう。

こんなの俺らしくない。

気分転換にまだまだ知らない島を散策するのもきっと良いだろう。
カメラを首元に戻すと立ち上がり、ふと窓から見える外を見る。

都会とは違った真っ暗な外、時にカエルの鳴き声が聞こえて虫の鳴き声が聞こえ。

視線を前に向けて自分の部屋の扉を開けると廊下は少し暑く、外はこれ以上に暑いのだろう。と思っても歩くのが不思議と嫌とは思わなかった。