一樹へ
この手紙を読んでいるということは、私はもう、この世にはいないんだね。
泣いてない?元気?一樹は、まだ若くて、一人で二人の子供を育てるのは難しいと思うけど、負けないで。きっと、いい子に育ちます。その子たちは、私が生きていたという証です。
悩んだり、つまずいたりした時には、空を見上げて?ずっと見守っているから。

一つだけ、願いが叶うなら、あの子達の成人した姿と一樹のおじいちゃんの顔が見たかったな。

また、十数年後に、会いましょう。