チュンチュン……
小鳥のさえずりで目が覚めた。
ほとんど物が無い部屋で
布団だけがあるこの部屋は広く見えた。
さてと、出て行きますか…
ドアに手をかけようとして足元を見たら
手紙があった。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
姉貴へ

昨日はわけわかんない事言ってごめん。
俺さ!本気でお前の学校受けるから!
だから待ってろ!
俺は、姉貴が本当の姉貴じゃねーのは
気にしてねー!姉貴は姉貴だから
だから、本当はこの家にいて欲しかった
でも、姉貴が決めて出て行くから
もう止められないから俺もついて行く
それだけだ、次会う時は学校で!
またな!

秋斗
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

秋斗からか……
いい弟だよな。
唯一、私を本当の姉のように慕ってくれていた。
まぁ、頑張れ!秋斗!
そう心の中で思いつつ家を出た
家の前にはリムジンが止まっていた。
リムジンの中から男の人が出てきて
「こちらへ」
っと中へエスコートしてくれた。
リムジンに乗ると家が遠くなって行く。
母親も父親も見送りなんてしてくれないけど別に気にしない。

さぁ、これからが本番だ!