(結局眠れなかった…)


ようやく夜が明けてきたころ、部屋を出てホテルの庭に出た。

北海道の朝はまだまだ寒い。

でもその寒さが今は心地よかった。




洋平くんのこと…ちゃんと断らなきゃ。

ダラダラ逃げてちゃダメだし、ちゃんとケジメつけて今まで通り友達として仲良くしよう。


…洋平くんは今まで通り接してくれるかな。

もう私のこと嫌になって、友達にも戻れないのかな…。



(あー、なんか私いつもうじうじ悩んでばっかりだな…)


高遠くんモテるし、よく告白されてるけど、そのあと気まずくならないのかな。


(…あんまり女の子と喋らないから高遠くんはそんなの気にしないか)


恋愛偏差値が低いとこういう時に対応できないんだよねー…。



早朝の木漏れ日の中、盛大にため息をついた。