北海道の自然を満喫して、北海道の歴史を知って、北海道のグルメを堪能する毎日。
団体観光でもいつのまにか班のメンバーで固まって行動してるほど、うちの班は仲が良かった。
くだらないことから恋バナまで(男子は下ネタまで…)、黙ってる時間がないくらいずっと話し続けて笑い続けた。
その話の中でわかったのが、うちの班の男子3人とも彼女がいない。
これは驚いた。
だってみんな顔面偏差値高いんだもん。
しかも揃って面白いし優しいし、絶対モテる系!!
ちょうど「今」いないってだけですぐに彼女できちゃうんだと思うけど。
「でもさ、悪い意味じゃなくて、ゆずって彼氏いるように見えないよね」
浅田くんが王子の笑みを浮かべる。
穏やかで気配りができて優しくて、王子様みたいなイケメンの浅田くんは、うちの班の班長でみんなの世話役。
雰囲気が年上のお兄ちゃんみたいなんだよね。
「そうそう。他のヤツと違って擦れてないからな、ゆずは」
洋平くんが相槌を打つ。
「ちょっと聞き捨てならないんですけどー。擦れてて悪かったね」
あっちゃんが間髪入れずに反発した。
「ピュアすぎて抱きしめちゃいたいぐらい可愛いでしょ?私どんだけ抱きしめたかわかんないもん。私が男だったら絶対ゆず彼女にする」
さくらちゃんが私をぎゅーって抱きしめる。
「ゆず年上に甘やかされるタイプだと思ったけどなぁ。彼氏年下なんだろ?」
カッコカワイイ系イケメンの岩田くんが、さくらちゃんに抱きしめられてる私の頭をポンポンって叩いた。