「アハハハハ! バレバレですわ」

 グロリアスと名乗る化け物はそのまま態勢を整えた。
 相手を襲おうとする構えの態勢と見た私は危険を察知し、素早く千聖ちゃんの前に立った。

「このコに指一本でも触れたら、私が許さない」
「このアタシにサシで勝負しようとするのかい?」

 ニヤリと笑む私。

「そうだとしたら?」
「よしなよ、お前は単に威勢のイイだけの生身の人間だよ」
「実際に勝負してみないと分からないじゃない? 勝手に判断しちゃうと痛い目に遭うよ」
「愚か者とはお前の事を言うのだ。人間のガキがアタシの相手になれるワケがないだろう? 戦士になるんだって? 笑わせるんじゃないよ」