「イイ加減に正体を見せなさい。アナタ…獣魔女…グロリアスね?」
「イイ加減な事…」

 言い終わらないうちに黒木さんの身体が後ろの方へ飛ばされた!
 千聖ちゃんが怖い表情で左手を突き出し、光を放ったのだ。

 ゆっくりと立ち上がる黒木さんの表情が豹変した。
 目をギラつかせ鬼のような顔つきになったのだ。
 千聖ちゃんを睨み付ける黒木さん。

「バレたんだー? タダの人間ではなさそうなお前の事だから、とっくに分かっていたと思っていたけど」

 あれー?

 声のトーンも変わった。
 ハスキーな感じの声かな?
 高笑いした千聖ちゃん。