「何ィ、今の!?」
「どうしたのですか?」
「絵を見ていたら、何か強い衝撃を受けた!」

 私ったら、1人でパニックになっている。

 千聖ちゃんの方は終始冷静になっているのに。

「聖女ロベリアが麗良さんに、ご自分の存在をアピールしたのかもしれませんわね?」
「じゃあ、私の夢で出会った聖女は本当に実在するんだ?」
「結論から言いますと、そうですわ。実際に、遥か大昔に邪神系統の魔物たちと戦っていたのですから」
「その聖女が私に勇者になって欲しいって言って来た」
「もう既に、貴女は勇者になっていますけど」
「なって…」