さてさて…

 私は昏睡状態になっていた時、夢を見ていた。
 みんなに夢の事を語ってみる。
「目の前に、光に包まれた不思議な人物が現れたんだよ」
「どんな人物だった? 宇宙人だったりして」

 美代子が反応を示し、興味津々で質問した。

「女の人だった」
「女の人?」
「純白のロングドレスを着た、凄く綺麗な女の人。頭にティアラ付けていたし」
「妖精かなぁ? それとも女神か…、うーん…聖霊っぽい感じ?」

 目をキラキラ輝かせるのは莉央である。

「見た目は人間っぽい姿だけど、どこか次元の高そうな雰囲気だった」