制服はとてもお洒落だけど、人相は悪そう。
 後で分かった事だけど、そのコはヒロシの恋人である姶良だった。

「お前って結構、やるじゃーん」と言って、姶良は長い棒で私の身体を滅多打ちし始めた。

 コレって、下手すれば殺人である。
 私は殴打されるがまま何も抵抗出来ずに苦しむだけ。

 このまま、あの世へ旅立ち。

 …だと思いきや、状況が変わって来た。

 何と!

 美月さんが姶良の腕を掴み、棒を取り上げたのだ。
 更に相手の頬を激しくバシーンと平手打ち!
 激怒した姶良は美月さんに飛びかかろうした時に足が止まった。