夜、私は千聖ちゃんと電話で語り合った。

 魔物騒動が起きてからずっと、慌ただしい時間を過ごしていたから千聖ちゃんとは顔を合わせる機会がなかった。
 千聖ちゃんは千聖ちゃんで色々と忙しかったみたいだし。
 だからこうして、夜の電話トークとなったのだ。

「如何でした? 聖なる戦士となった気分は」
「不思議な気分だったよ」
「不思議な気分ですかぁー?
「何とも言えない特別な感覚だったし」
「まあ、そうなのですのー」
「だけど…敵と戦った時は、マジ…ハードだった。元の私に戻ったら、汗や疲れがドッと出ちゃってねぇ。お陰で下着まで濡れたよ」