いきなり、杏奈は私の方に振り向き、ジッと見つめ始めた。

「麗良ちゃんが、その…レイラシルビアだったりして」
「え?」と、美代子ちゃんも私を見つめる。
「私?」

 2人から注目され、私はドキドキ気分になった。
 説明する杏奈。

「レイラって、同じ名前だしぃ」
「そう言えば、そうだよね?」

 私は苦笑いしながら反論する。

「きっと偶然だよ偶然。同じ名前だって事だよ。この私が、正義の少女ヒロインの格好するワケがないし。別の人だよきっと」
「でも麗良ちゃんって、他の女のコとは違うモノを持っているし」
「超人的な運動能力を持っているし、正義感強いから」