衝撃波球体連打に依る攻撃は続く。
 この状態では、流石に避けるのは容易ではない。

「こうなったら!」

 私はステッキを素早く回転させると、現れた光のディスク型バリアで球体攻撃を避けた。
 タイミングを見計らい、光るディスクをそのままグロリアスの顔面にぶつけた。

 これはかなりの威力かも。
 体長2メートル以上もある巨体が後ろへ吹っ飛ばされたのだから。
 グロリアスは立ち上がるなり、全身を赤く光らせた。
 そして口からは、今度は赤い熱線を吐く!

 物凄い威力を持つ熱線である。
 人間なんか直撃を受けたら即、焼滅してしまうだろう。
 私は激しく動きながら熱線の猛威を避けた。