グラウンドへ駆け出して来た時、グロリアスから不意に背後を突かれてしまった。
 体から飛び出して来た長い触手に胴体を巻き付かれて激しく振り回されてしまう。

 投げ飛ばされた先はグラウンドの正面にある野球用の高いフェンス。
 間一髪の所へ私はフェンスを踏み場にして高くジャンプした。

 この後はグロリアスとの攻防戦が続く。
 私はステッキをバトン演技のように振り回ししたりしながらグロリアスを何度も打ちのめす。
 グロリアスは手足や長い触手を巧みに動かしながら攻撃して来る。

 口から透明の球体を放ったグロリアス。
 それは衝撃波である。
 私はサッと除けて、球体の攻撃を免れた。