私はジャンプし、舌の攻撃を交わす。
 グロリアスは巨体にしては動きは機敏である。
 ムチのように舌を振り回し、私の動きに応じて伸びて来る。
 隙を見てステッキで舌を叩き落すと、グロリアスは尚も私を警戒する。
 
 そして無意識に近くのテーブルを舌で掴むと、思いっきり私の方に向けて投げ付けた。
 素早く左手を突き出した私。
 金色の光が瞬くと、テーブルは直前で空中静止してそのまま落下した。
 
「ここでは狭すぎる! 表へ出よ!」と顎で合図すると、私は外へと駆け出して行った。

 グロリアスが後を付いて来る!