ビビって千聖ちゃんに寄り添っている。

「もう逃げられないよ! 覚悟しな!」

 グロリアスは辺りに散乱している椅子を次々と千聖ちゃんたちに投げつけた。
 杏奈を援護しながら、次々と飛んで来る椅子を交わして逃げる千聖ちゃん。
 これはかなり、危険だと思われる。

 私はダッシュし、右横からジャンプしてグロリアスにスピンキックを浴びせた。
 私たちより一回り巨体の身体が激しく倒れる。
 千聖ちゃんと杏奈が私の所へ駆け寄って来た。

「シルビア! 来てくれましたわね!」と千聖ちゃんは笑顔。
「何とか間に合ったわ!」

 杏奈が千聖ちゃんに尋ねる。

「千聖ちゃん、この女の人知っているの?」