「行っちゃったね…」





「そうだな。じゃあ俺らも学校行くか。」




「ねぇ!!どんな約束したのよ?」




「あ?あぁ〜……秘密。」





えぇ〜何それ…





「それよりお前、電話で俺のことバカっつったろ?」




そういうとゆっくりと私に近付いてくる







ピーンチ…!!!




「へ!?や、あ、あれは雰囲気と言いますか…衝動と言いますか……」




「へぇ〜……田所さんは雰囲気でああいうこと言うんですか?」




王子様スマイル炸裂…







けど目が笑ってない…





「え!?とりあえず逃げ…「逃がすかよ。」






そう言って私の腕を掴むとキスをしてきた







久しぶりにするにも関わらず


キスはどんどん激しくなっていく







「ン…ふぁ……とぅ…」



苦しくなり冬夜の胸をドンドンと押すが、止まらない





「と………んン…苦しッ……」




それが三分ほど続いてようやく唇が離れた







私は肩で呼吸する






「これで許す。」





ニヤッと笑うと、先にスタスタ歩いていった











あり得ない…こんな朝から…



しかも路上で!?!?






「バカエロ冬夜──────!!!!!」





私の声は朝の街に響き渡ったのだった