「未歩をこれからも守っていけると本気で思ってるなら、お前を認めてやってもいい…」







渉さん…






「はい。約束できます。何があっても守り抜きます。俺、未歩に本気ですから。」





渉さんの目をまっすぐみて言った






「そうか…わかった。」






「認めてくれてありがとうございます。」




「もうそんな固くなんなよ。未歩を泣かせたら許さねぇからな!!」



「はい。わかってます。」








そう言って俺たちは笑いあった









とりあえず認めてもらえてよかったな…





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「じゃあな。」




「はい。ありがとうございました。」




「あ、俺明日家出るわ。」



「え?」




「もう未歩の事はお前に任せたし!!安心して家出れる。」






「そうですか…」





「おぅ。色々迷惑かけたな。」







そう言うと渉さんは背中を向けた





「渉さん!!」




「何?」





「未歩は渉さんのこと大好きですよ。」






「……んなこと知ってるわ!!」






フッと笑ってそう言うと渉さんは人混みに消えていった













そのうしろ姿はなんだかとても寂しそうだった…