さりげなく私の隣を歩き始めた誠。

何コイツ、こんなこと出来んのかよ。

ヲタクのくせに。

私のことを『ヲタク』と称した誠も、かなりの二次元ヲタクでなのある。

私の身体が半分二次元に浸かっているとすれば、誠の身体の4分の3は確実に二次元に吸い込まれている。

「そういう誠は何時までやってたのさ。」

「え?俺?俺はちゃーんと朝までやったけど?」

「それでそんな元気なの!?お前何!?怪物かなんか!?」

「おい待てこら。」

「痛い痛い痛い!!!」

こめかみぐりぐりするのは止めて。

結構痛いから。

仕返しを試みて誠のこめかみに手を伸ばすも、寝ないくせに無駄に育っている誠のこめかみには届きそうもない。

そしてそんな私を見て

「あっるぇぇ?どうしたのかな奏羽サァン??」

ニヤニヤしている誠はとても腹が立ちますね(ニッコリ)。