「いや。
絶対に捜さないし、見つけてもらいたくもない。
だって、海人さんは今ここにいるでしょ?
このまま、私と一緒にいるの・・・
神様が出会うはずのない二人を、導いてくれたんだもの・・・
だから、私がおばあちゃんになる時に、一緒におじいちゃんになるんだよ・・・」
ひまわりはぽろぽろ落ちてくる涙をぬぐいもせずに、海人を見ている。
「ひまわり、本当に愛してる・・・
僕は、きっと君に出会うためにこの時代にやってきたんだ・・・
もし、僕がいなくなっても、寂しがらないで・・・」
海人は、それ以上、言葉にできなかった。
ひまわりは、まだ半信半疑でいるだろう・・・
海人は、それでいいと思った。
そして、ひまわりを抱きしめ、優しくキスをした。
花火が上がり、歓声が聞こえた。
僕達は、その綺麗な花火を、しっかりと目に焼き付けた。