きっと、私と海人は、もつれた糸の先にいる。
そして、そのもつれた糸を、私達は、丁寧にほどいていく。

もつれたその糸は、切れることなく私達を迎えてくれるのだろうか・・・



ひまわりと海人はお弁当を食べた後、窓際に座り二人で海を見ていた。
海人の部屋から見える海の景色は、岩場に打ちつける波が際立つ荒れた海だった。
海人は昨日よりは元気になったように見えるが、まだ、表情は沈んでいた。

ひまわりは隣に座っているのに、遥か遠くに海人を感じていた。


「ひまわりに、話しておきたいことがあるんだ。

でも、もう少し待ってほしい。
僕の気持ちに余裕ができて体調が良くなったら、ちゃんとひまわりに聞いてもらう。
僕は、ひまわりには隠し事はしない。

それは、絶対に約束する・・・

でも、今はごめん。
もう少し待ってほしいんだ」