「海人君、よく、聞くんだよ。

私の言うことはただの気休めにしかならないかもしれないけど、この先の事は、誰にも分からないんだ。

だって、あなたがこの時代へ来た時だって、突然の出来事だったんだろ?
だけど、自分でそういう予感がするのであれば、何かしらひまわりちゃんには伝えておいた方がいいかもしれない。

でも、まだまだ、ここで働いてもらわないと給料だって払えないからね。

実際、今、あなたは私の目の前で生きているんだから・・・

私が喋っているのは幽霊かい?

そうじゃないだろ?」


サチはそう言うと、笑いながら海人の肩をたたいた。


「おまえさんは、今、生きてるんだ。

それだけで、十分」



今、生きている・・・
僕の人生はこの新しい時代で動き出しているのだろうか・・・