「見ていてそうじゃないかと思っていたけど
やっぱりそうだったのね。
そうなるとこれからの日常生活とか
色々大変になるわね。いつパニック発作になるか
分からないし」

確かに……。
さっきみたいな発作になったら
大変なことになる。
会社だって、このまま行けるか分からないのに
胸がズキッと痛む。

これだと社会復帰どころか
結婚も危うい……。
何だか落ち込んでしまう。

そうしたら
「仕方がないわね。私が、あなたと陸斗の
新婚生活に同居するしかないわ。そうしたら
看護師の私がサポート出来るし問題ないわね」
うんうんと意気込むお姉さん。

えっ?私と阿部さんの新婚生活って
ちょっと待って!?

「あの……私。
阿部さん……陸斗さんと結婚する予定は、
ないんですけど」
何故いつの間にか結婚することになっているのだろうか?

お姉さんの発言に驚く。

「あら、違うの?
プロポーズされてるんでしょ?」

「それは……その……はい。」

「だったら何の問題もないわよ。
さっさと弟と結婚しちゃいなさい」
アッサリと言ってくるじゃないか。

いやいや、だから
なんでそうなるのよ!?