私に土下座をするべし!

どーだ!

パチパチパチパチ

おーーー結構いいんじゃねぇか?

「次ー坂口ー」

後ろか

「坂口毬音どす。京都で舞妓のバイトをしてますぅ。ちょいと気になるかもやけど。堪忍なぁ。」

京都!うわーなんかオーラがっ!
しかも可愛い!!!

トントン

後ろか?

「えーと斎藤ていいはりました?」
「はい斎藤です。坂口さんですよね?」
「そーやで。まぁ席近いし仲良うしたってな。」
「はい!」

パチパチパチ

最後まで終わりましたと…
てかハーフちゃんのやつ聞きそびれたな。
みんな(私と坂口さん以外)目見開いてたけど…なんだったんだろ。
とりあえず今日はこれにてしゅーりょーー!
帰りにファミレスよらなくちゃ。


〜ファミレスにて〜

「いちごたっぷりパフェください。」

目の前にいるのはニヤニヤした6人の男。と言いますか、まぁダチだけどね。喧嘩の。

「んで女子校はどーですか?番長香奈子」

…どうってさ…

「つまんねぇよ?ブリッ子いるし。私が1番嫌いなタイプ。」

「そいつおわったな。お前マジ怒るとこえーし。」

「怖いは余計だわ。てかアンタもさそろそろ喧嘩の術を身につけたら?」

「すんませーん。オレヤル気無いデース。」
「お前ぶっ殺すぞ。ゴラ」

周りからは白い目で見られるけどこれでいいんだよねー。まぁブリッ子は潰せればそれでいいし…また明日から頑張りますか...

帰り道

毬音と一緒に帰っている。

「香奈子はんはお抹茶とか好き?」

「うん。好きかな。」

ホントは嫌いだけど言っておかないとね。

「そーなん?実はうち、あんま好きちゃうんよ…どちらかと言うと紅茶の方が好きやし…これから大丈夫かな?」

そう私が通おうとしている女子校はとっても有名な原愛実(ハラアイ)高等学校。
私立だからか、茶道という授業も入っている。

「大丈夫だよ!私も初めは嫌いだったけど今じゃ大好きだもん。毬音もすぐ慣れるよ!」

飲んだことないっすけどね。

「そっかー。ありがとう。香奈子はんのお陰で楽しみになって来たわー。」

「よかったー……あれ…危なくない?」

「ほんまや…ナンパ?」

「嫌がってるし…助けにいく?」

「うち無理…怖い…」


タタタタタッ

そんなとき誰かが横を走っていった。

「なんだテメェ!テメェも遊ぶか?」

「よくみろよ!ハーフだぜ?ちょー美人じゃん!」

「ウルサイ…ダマッテイレバイイノニネ」

「はぁ?」

バキッバキバキッ

骨が折れた音がした。
「…大丈夫?」

そういって男に囲まれていた女の子に手を差し出した。

「ありがとうございます。」

立ち上がるのがやっとみたいだ。
大丈夫かな?

「香奈子はん…あの子カッコええね。」

「うん…毬音もあんなふうになりたいの?」

「あそこまではなりとぉないけど。強くはなりたいね。」

「そっか…」

女の子だねぇ

私には無理だろうな。


つぎの日


「なにこれ…」

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速報!
斉藤 香奈子は帰りに女の子を
殺そうした!

日時
昨日・5:30頃

状況
人気のない路地を歩いていた女の子を
刺し殺そうとしていた。

結論
斉藤香奈子は殺人鬼。
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そう大きく書かれていた

ヒドイ

殺人鬼?ふざけてる

「やっぱりぃ?さいとぉさんはぁやっぱりぃダメな子だねぇ?ハブにしなきゃぁ…皆ぁわかったぁ?」

「「「「OKー」」」」

あいつの仕業?

「毬音!あのさ…」

証言してもらおうと思って話しかけてみる。

ふりかえる。



冷たい目

「はい?うちもうアンタと居りたないわ。うちこれから麻耶と行動するから。じゃ。」

うそ…

毬音……

あぁまた1人か。

こんなこと前もあったな。

お昼休み

やっぱり1人……

勝手に机持ってってるし……

「…それ誰の机ぇ?」

ブリっ子め…

「斉藤さんのだよ?だめ?」

「ダメだよぉ?あっいい事思い付いた!」

「なに?麻耶は面白いこと思いつくの得意やもんね。」


……毬音……

もう馴染んでる。

しかも面白いことと机って落書きしかないじゃん。

「ここにさいとぉさんの喜ぶ事を書いたらいいんじゃないかな?」