「…大丈夫?」

そういって男に囲まれていた女の子に手を差し出した。

「ありがとうございます。」

立ち上がるのがやっとみたいだ。
大丈夫かな?

「香奈子はん…あの子カッコええね。」

「うん…毬音もあんなふうになりたいの?」

「あそこまではなりとぉないけど。強くはなりたいね。」

「そっか…」

女の子だねぇ

私には無理だろうな。