ブラコンだっていいじゃないか



カーテンの隙間から射し込む光が
目を覚ませと脅してくる


残念、私は二度寝がなにより大事なのだ。
今、起きるわけにはいかない。


目覚まし時計の甲高い音を聞き流しながら2度目の眠りにつこうとした瞬間、


「いづき姉さーーーん!!!」


ドタドタとした音が徐々に近付いてくる。


ついには私の部屋である扉をガンッ!!と響かせた


「姉さん!!ご飯食べよ!!!」

そのせわしない音の正体である私の弟は、

弟といっても双子だが、

私の耳元でいつものように叫ぶが、


私は寝たふりを決めこむ。

今日の私は昨日までの私ではない。


「あれ、いつき姉さん??起きない??」


そう、私は今日こそは起きないと決めた。


「…姉さん??」


…そんな心配そうな声をしても私は起きません。


「…息、してない??」


してます。思いっきり吸って吐いて繰り返してます。殺さないで


「ひ、ひなた兄さん!!!救急車!!!」


「まてまてまて、生きてる、生きてるから!!」


救急車なんて呼ばれたら二度寝どころではない。


「姉さん!生き返った!おはよう!」


「…おはよう」


今日も二度寝に失敗してしまった

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