え………。
今なんて…?

『もう俺はしおりにとって必要じゃないから』
必要だよ?
何を言ってるの…?

『さよなら。しおり』
そう言ってキスを軽くして去って行くあなた。

「やだ…やだぁっ。」
アタシはその場で泣くしかなかった。
あなたの名前を呼びながら。

あなたを追う事ができなかったんだ。
本当は嫌だって言いながらしがみついているのに。
それができなかった。

その場から動く事ができない。
アタシはケータイを取り出して徹にメールをした。