『しおりっ!!』
徹はアタシを抱きしめた。
「やだぁ……」
アタシは耳を塞ぎながら泣いた。
『…しおり。しおりが味わったレイプで、どれだけ傷ついたかは分からない。俺はしおりじゃないから。…しおりは受け止めなきゃ。今の俺にはしおりを受け止めていけない…。』
徹はゆっくりと話した。

「………」
アタシはただ聞くだけ。
徹の顔を見ないで…。
見れなかったんだ。

『いつか…受け止めなきゃいけない事なんだ』
「やだ…」
それでもアタシは受け入れたくなかった。

『しおりとは今日でさよならだ。』