正直戸惑った。
暗い道は怖いし、お父さんが外に出してくれるかも分からない。

待ち合わせは神社。

「お父さん、散歩行ってくるね?」
『今日はやめとけ』
そりゃ心配するよね。
「大丈夫。すぐそこだから。8時過ぎには帰るよ。」
そう約束してアタシは神社に向かった。

唯一徹だけが男子の中で心が許せた。
好きな相手だったってのもあるのかもしれない。

しばらくしてアタシは神社の前まで来た。
でも目の前が暗くて、あの日の光景が甦る。

「ははっ。やっぱダメだ…」
アタシは怖くなって後ずさりしていた。