でも今は……いま向き合わなければならないことと真正面から向き合って、全力でぶつからなければならない。
「やあ、待っていたのだよ。ガーディアン」
「ちびっこいのがふたり、ねぇ。相手になんのかぁ?」
鳴海たち『ギオン』のふたりと対面方向にスタンバイし、
あたしたちは用意されていたサバゲ用の銃と弾、勝敗を決める小さな三つの風船を腰にセットする。
初っ端からカチンとくることを言ってくれてるけど、それも今のうちだ。
あたしたちはガーディアン……。
舐めてもらっちゃ、困る。
ぴきん、とあたしの中のどこかでスイッチが入る音がした。
「挑戦者のくせに言葉だけは達者だねぇ。ガーディアンリーダーとこの僕が相手なのによくそんな余裕持ってられるな〜」
ねー? と柚くんはにこにこ笑顔を浮かべているけれど、その瞳の奥はまったく笑っていない。
あたしも「そうだね」とひと言だけ返して、どこか客観的にギオンを見据えた。