「……さて、いろいろと情報が渋滞してしまいましたが、ここからは姫咲様。あなたにも深く関わる話になります」
「え、あたし?」
「プライベートというよりは、学校の経営に関わる機密情報ですので、本来ならあなただけに聞いてもらう予定だったのですが。……あなたたちがガーディアンとして活動するのをずっとそばで見てきた身として、今回、彼らにも聞いてもらうことに決めました」
思わずメンバー全員で顔を見合わせる。
……というよりは、全員があたしを見た。
恭也は複雑そうな顔。律くんは心配そうな顔。柚くんは興味津々な顔。ユキちゃんは困ったような顔。
そして日向は、あたしと繋いでいた手をそっと離して、なぜか櫻井さんのもとへパタパタ駆けていってしまう。
櫻井さんは日向を受け止めて、優しい微笑を浮かべた。