「普通に考えて裸なんて見るわけないだろうが。今どき女性を脱がせて診察する医者なんて、世間一般変態枠だぞ」
「なーんだ、つまんないの」
「まぁでも背が小さい割に発育は……」
「うわユキちゃんてば、それも世間一般セクハラ発言って言うんだよ?んま、確かに男としては興味そそるスタイルだよねぇ」
「柚が男としては、なんて珍しいセリフだな」
「そりゃ僕だって一応男の子だし〜」
いや、なんでそんな平静にあいつの裸について話してんだよ!?
発育とか、興味そそるとか……!
「オマエら、埋めてやろうか」
内心の大波乱を究極の精神でおさえ込み、俺はギロンと野獣共を睨みつけた。
普通のヤツらならこれだけで石化するのに、柚も雪もしれっと溜息をついた。
「はぁ〜あ、これだからむっつりスケベは……」
「むっ……!?」
「仕方ないんだ、柚。こう見えて恭也はとことん女性経験がないから」
「おい雪テメェ何暴露してんだよ!?」
俺に女経験があろうがなかろうが、全く関係のない話だ。
つかそもそも、なんでそれを雪が知ってんだよ。
いくら幼馴染とはいえ、俺のそんな情報まで……くそっ!厄介なヤツめ。