ガーディアンのみんなと出逢って、一緒に暮らすようになって、最初は戸惑った。


家族のような温もりに。


いつも誰かが、隣にいてくれる優しさに。


それに慣れてしまうのは怖い。


ここを卒業したあとは、またあの孤独の世界に戻らなければならないのだから。


そこまで考えて、ふっと自嘲の笑みが零れた。



「……なに考えてんだろ、あたし」



頭が痛い。


昨日の重く鈍い痛みじゃない。


……ずきずきする。


あたしは素早く髪と体を洗い、シャワーを止める。


バスタオルで体を拭いていたら、ぐらん、と激しい目眩に襲われて、思わず壁に手をついた。


なんだかなぁ、どうしたんだろあたし。


なんとか倒れないように踏ん張りながら、バスローブを着て元々着ていた服も忘れずに持ってシャワールームを出る。