相変わらず綺麗な顔立ち。
瞼を伏せているからか、案外睫毛が長いことに気づく。
「恭也、」
そっと呼びかけるも起きる気配がないので、あたしは痛む体に鞭打ってそろりとベットをおりた。
「…………あ、」
みんなまだ寝てる……。
マスターズルームのそれぞれの定位置で、ユキちゃんたちも疲れきったような顔をして眠っていた。
いつの間にか、なっちゃんはいない。
日向に関しては床に寝転がっている始末。
慌てて起こさないように抱き上げて、ソファの上に寝かせてやる。
「……ごめんね」
……悪いことしちゃった、みんなに。
仕事を任せるだけ任せておいて、自分は熱出して寝込むとか、リーダーとしてあるまじき事態だ。