かくして役割分担も決まり、あたしたちはそれぞれ行動に移った。
さすがガーディアンだけあって、仕事が決まったら、みんなの顔色は一変した。
日向でさえ、PCに向かい合えばいつもの日向ではなくなる。
最初に見た時は驚いたけれど、あのまるで人形のような状態は日向が極限に集中している時の現れらしい。
あたしはそんなみんなの様子を窺いながら、バレないようにそっとマスターズ棟を抜け出した。
エレベーターではなく、螺旋階段を降りて外へ出る。
かすみがかった夕暮れ時の空を見上げて、あたしは棟の壁にもたれかかるようにして、ずるずると座り込んだ。