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「──ったく、荒っぽい奴が多いんだよ。手がいてぇ」
「いちばん荒っぽいのは恭也でしょ」
あたしと日向、そして恭也は三人で学園を見回っていた。
カリキュラム施行から早くも2ヶ月が経ち、学園内の諸事情もおおかた把握して、戦闘性生活にも慣れてきた今日この頃。
授業が終われば、戦闘が開始。
小学生みたいな物の投げつけ合いから始まり、ときに取っ組み合いの奪い合い、心理戦から賭け事まで、まあ生徒たちの戦い方は多岐にわたる。
あたしたちガーディアンの仕事は、そんな生徒たちの取り締まり。
ゆえに、学園内で授業があるうちは基本的に何組かに分かれて、こうして違反がないか見回ることにしていた。
ちなみに、組み合わせはその日にくじ引きで決める。
言わずもがな、あたしと日向はもちろんセットで数えているため、大抵はここに一人か二人加わることになる。
だから今日はたまたま恭也があたった、というだけの話だ。