『旬君
屯所に帰ろう』
『あぁ
帰ろうか』
私はそうして総司と屯所への道を歩き出した
屯所に帰るとそれはとても凄かった
近藤さんは泣きながら抱きしめてくるし
花蓮さんは土下座をして謝ってくるし
挙句の果てには土方が謝ってきた
明日は槍が振りそうだ
そんなこんなだで私は壬生浪士組に帰ってきた
明日からはまた常務に戻らなければ
隊士達にも迷惑かけたな
明日からまた頑張ろう
そんなこんなで旬は眠りについた
これから待ち受ける運命も知らずに...
あれから何日かして時は夏となった
京の夏は暑いそれはそれは暑い
朝から隊士達にも稽古を付けていると
総司が慌ててこちらに走ってきた
『龍星!
桝屋喜左衛門(古高俊太郎)が捕まった!
すぐに土方さんの部屋に行くよ!』
『何だって!
分かったすぐに行く』
私は松原に後は任せて総司と急いで土方の部屋に行った
『遅いぞ
旬!』
部屋に着いたら土方に怒鳴られた
『まぁまぁ
トシ少しぐらいいいじゃあないか』
『まぁいい
じゃあ本題に入ろう
今日の朝山崎と島田の活躍により桝屋の店主
桝屋喜左衛門が捕まった
これから俺が拷問をする今日中には吐かせるから使える隊士が何人いるか数えといてくれ
じゃあ解散!』
会議が解散してからやる気が起きなかった
まず稽古が終わったら総司の所へ行こう
そして労咳を直して土方がいる蔵に行こう
拷問を変わってもらい吐かせよう
そして本命は「池田屋」と伝えたら
平助と新八が怪我しないようにしよう
大体は決まったが稔麿はどうしよう?
逃がすか...
でもそれしか方法はないな
よしじゃあ稽古を終わらせて総司の所へ行こう
『今日の稽古は終わり
今日の夜に備えて体力を温存しとけ!
解散!』
稽古を終わらせてから急いで総司の所に行った
『総司!』
総司の返事も待たずに私は部屋に入った
『何ですか?』
『なぁ
総司最近お前体がだるくないか?
変な咳は出ないか?
嘘はつくなよ』
『もう旬君は...
体もだるくないですし咳も出ませんよ?
それがどうしたんですか?』
『総司!
本当の本当に嘘ついてないんだな?』
『はい
ついてないですけど』
『ありがとう
休んどいてくれ...』
どう言う事だ総司が労咳じゃあないとは...
私が来たから歴史が変わったのか...
じゃあ池田屋事件じゃあ無くなるのかもしれない...
まずは蔵に行こう
蔵に近づくほど悲鳴は大きくなった
『ぎゃぁー!!!!!』
思わず耳を塞ぎたくなるような劈く悲鳴だ
トントン
いちをノックをして入った
『土方〜!
いるか?』
『おい!
その声は龍星か?!
何故こんな所にいる!
さっさと帰れ!』
『なぁー
土方
何も言わず俺に拷問変わってくれないか?』
『絶対にだめだ』
『いいから変われ』