新撰組と闇を抱える少女

俺は副長に頼まれて龍星の監視をしていた


龍星自身は気づいているみたいだけど知らないふりをしているみたいだ


俺は花蓮に呼び出されている龍星を見た


俺は何かありそうだから見ていたら


何と隊士を使って龍星を犯人に仕立て上げたのだ


これは副長に報告しなければ


あの女が居なくなってから


副長の前に出て報告した
『副長
ご報告があります
龍星は白です
そしてあの花蓮とか言う女が黒です
あの女は龍星を犯人に仕立て上げました
どうか龍星を信じて下さい』


『冗談はよせ
山崎
龍星は自分の罪の深さに逃亡したし
花蓮には傷がついている
花蓮が自分で付けたと言うのか?』


『違います!
副長
花蓮は倒れていた隊士の手によって傷をつけられたのです
隊士と花蓮を追い詰めたら本当のことを言います
だから最後まであいつを信じてやってください
お願いします』


俺の言葉が利いたのか副長は渋々隊士と花蓮を追い詰めた


追い詰めた結果全員同じ事を吐き


龍星の潔白が証明された


さぁー 龍星探しの始まりや


待っててな! 龍星!!!


俺が見つけてやるで!!!!
俺の名前は吉田稔麿(栄太郎)


長州藩士だ


俺は長州の命令で高杉晋作と京に来ていた


俺達は宿に帰る途中面白いものを見つけた


刀を腰に挿している女だ


その女は涙を流しながら寝ていた


俺はこいつを守りたくなった


だから宿に連れ帰った


そう俺の一目惚れだったのだ


目が覚めたら見られない天井の板が目に入った


『此処は何処だ?』


いつの間にか服は着替えさせられていた


私の愛用している刀「紅桜」も無事だった


「紅桜」は妖刀だ


京の街に土方と買い物をした時にたまたま寄った


鍛冶屋で私がこの刀を抜けたから鍛冶屋のおじさんからもらった


もう一つの刀も無事だった


名は「散桜」これは私が付けた


これは土方に買ってもらったものだ


毎日きちんと磨いている


刀は武士の誇りだからな...


未来人だかな...
『お前何百面相してるんだよ』


色々と考えていると声がした


声がした方を見ると様になるような絵で障子にもたれかかっている1人のイケメンがいた


『おい
お前の名はなんと言う?
ちなみに俺は吉田稔麿だ
宜しく』


私は稔麿の威圧に負けて名前を言った


『俺の名前は山本龍星だ
宜しく
だがいつまでもお世話になる訳は行かない
ありがとう』


私はそう言って刀を持ってでで行こうとしたが
稔磨が許さなかった


『どこ行くんだよ?』


怖いです非常に怖いです


『えっと...』


良く考えたら私は行く所がない


屯所からは逃げてきたし帰った所で切腹だ


ならこのままいっそ稔磨に面倒を見てもらうか


そういえば稔磨は長州だよな...


長州に寝返ろうかな...
『また百面相になってる』


稔磨は私に近付き手でほっぺたを挟んだ


『そういえばお前何故あんな時間にあんな所にいたんだ?』


それはタブーだよ


『なぁー
稔磨俺と...いや私と駆け引きをしない?』


『何だよ駆け引きって...』


私は自分の考えている事を口にした
『私は壬生浪士組4番組組長山本龍星だ
この名前は結構京の街では有名だ
そして私の本名は櫻井旬
壬生浪士組には裏切られたんだよね...
お前も分かっていると思うが櫻井家は鬼の一族だ
吉田家も鬼の一族だよな
ちなみに俺は未来人だ
そして櫻井家の跡取りだ
治癒能力と自然を操れる力を持っている
櫻井家は鬼の頂点に立つ一族
そして吉田家は二番目の一族
櫻井家と吉田家は昔から両家の女鬼と契を交さなければならないだが...
幕末では女鬼はいないはず...
まぁそれは置いといて俺が長州の間者になろう
俺は幹部だ
どうだこの話載るだろ?』


『あぁー
成功したら俺と契を交わしてくれないか?』


『それは考えとく
じゃあ俺は着替えて新撰組の奴に見つかるような場所にいよう
じゃあまた』


『あぁー
また』
少し喋りすぎたな


私のこと


私は鬼だ


そして長州の間者になる気はない


私が来たことで歴史が変わっていないか調べるためにしたことだ


私達鬼は妖刀じゃあなきゃ死なない


だから普通の刀で首を切られてもすぐに生えてくてるし心臓を貫かれても動き続ける


妖刀じゃあなきゃ死なないのだ


壬生浪士組の皆は知らない


まぁ


いつかは話そう


だが今はその時期じゃあない


まずは池田屋事件で総司を吐血させないように労咳を治さないと...