新撰組と闇を抱える少女








さよなら私の日常生活


さよなら私の信じた人達よ


さよなら さよなら さよなら
私は土方に言われた通り


花蓮さんの上からどいた


花蓮さんは涙を流しながら幹部の方に駆け寄って行った


『ぐす...土方さん...龍星さんが...
ぐす...急に...襲いかかってきたんです...
それを見かけた...ぐす...隊士さん達が...
私を助けようとしたんですけど...やっぱり...
ぐす...幹部の階級の方なので...勝てずに...
次は私に「殺してやる」って言って...襲いかかってきたんです...私...怖くて怖くて...ウワァァァン』


泣きたいのは私なのに...


花蓮さんはまるで私が犯人かのように仕立て上げた


『お前には失望したぞ
龍星...
おい!
総司こいつは切腹だ
蔵に入れとけ!』


私は貴方には信じてほしかったのに...


そんな奴の頭なんか撫でて...
私は気づいたら駆け出していた

『おい!!
まて!
おい!
龍星!!!』


後ろでは土方が叫んでいたけど私は振り返る事もせず


走っていた...
旬はきずけば知らない場所を走っていた


あぁー


私はまた裏切られた


貴方には信じて欲しかったよ


《土方...》


私にどうしようというんだ?


神様は本当に私のことが嫌いなんだな






さよなら私の人生







私は誰にも助けられない深い深い闇に落ちっていった



俺は副長に頼まれて龍星の監視をしていた


龍星自身は気づいているみたいだけど知らないふりをしているみたいだ


俺は花蓮に呼び出されている龍星を見た


俺は何かありそうだから見ていたら


何と隊士を使って龍星を犯人に仕立て上げたのだ


これは副長に報告しなければ


あの女が居なくなってから


副長の前に出て報告した
『副長
ご報告があります
龍星は白です
そしてあの花蓮とか言う女が黒です
あの女は龍星を犯人に仕立て上げました
どうか龍星を信じて下さい』


『冗談はよせ
山崎
龍星は自分の罪の深さに逃亡したし
花蓮には傷がついている
花蓮が自分で付けたと言うのか?』


『違います!
副長
花蓮は倒れていた隊士の手によって傷をつけられたのです
隊士と花蓮を追い詰めたら本当のことを言います
だから最後まであいつを信じてやってください
お願いします』


俺の言葉が利いたのか副長は渋々隊士と花蓮を追い詰めた


追い詰めた結果全員同じ事を吐き


龍星の潔白が証明された


さぁー 龍星探しの始まりや


待っててな! 龍星!!!


俺が見つけてやるで!!!!
俺の名前は吉田稔麿(栄太郎)


長州藩士だ


俺は長州の命令で高杉晋作と京に来ていた


俺達は宿に帰る途中面白いものを見つけた


刀を腰に挿している女だ


その女は涙を流しながら寝ていた


俺はこいつを守りたくなった


だから宿に連れ帰った


そう俺の一目惚れだったのだ