奇しくも、

時代はドームズ・カム・トゥルーが
デビューして間も無い頃で、

女一人男二人の編成を、
ドリカム編成なんて呼んでいた時代だ。

(現在は二人組みのユニットですがデビュー当時は三人組みのバンドでした。)


俺たちは、
よく3人で遊びに行く様になった。
と言っても、金もないので、

自転車で海へ行ったり、
公園へ行ったり…
たわいのない事ばかりだった。

それでもそのウチ、
ナオキもリカの魅力に
気付いてきたのか、
二人の距離は少しづつ縮まり、

俺の居場所が無い気がしてきた。

このまま、
ナオキとリカが上手く行けばいい。

俺の気持ちはいつも
『♬嬉しい楽しい大好き』
がテーマソングだったのに、

リカはもう
『♬嬉し恥ずかし朝帰り』
を望んでる気がして、

いたたまれなくなり、
俺は二人の誘いを
断る様になっていった。