結局、

第一志望の高校に進んだが、
その志望動機自体が、
中学の担任に
歪められていた。

本人の将来や望む職種に
関係無く、
狭い選択肢の中で最も
自分の成績に近い学校への
受験を勧められた。

結果、
よくわからないまま成績の
ヒエラルキーに準じた俺のクラスは、



殆んどが男子の専門系だった。

黒い学ランで埋めつくされた教室に息が詰まりそうだぜ。


そう思ってると、

入学早々、
生徒指導室に呼ばれる。
ケンカして補導された件は
学校にも知れていたのだ。


モッツ!イシザキ!
お前ら2人、
放課後生徒指導室にこい!


は、はい!

…ん?

い、イシザキ?!